


研究者として人として
成長につながる経験が
ここにある
千葉 直子社会情報研究所
困難に直面しながらも自らの努力を重ねていった結果、大きな成長が待っているもの。
これまで多くの成果を残し、管理職の立場となった千葉の想いは、成長に対する実感でもある。
不安は大きかったけれど
研究所見学でNTT R&Dの自由な雰囲気や将来を見据えた基礎的な研究を行っていることを知り、ここならば大学の専攻である環境問題に関する研究ができるのではと考え入社。しかし入社してみると、配属されたのはセキュリティ関連の部署でした。
新しい分野で不安が多く悶々とする毎日でしたが、周りの方々に専門書を紹介してもらったり、アドバイスをいただいたりなど親身な手助けが支えになっていました。自分でも成長しなければと思い、まずは周りの方たちと専門的な会話をできるようにと一つひとつ懸命に勉強をして努力を続けたところ、少しずつ成長を実感することができました。大変な毎日ではありましたが、今思えば、この頃に学んだ知識と粘り強さがその後の研究にも多いに役立っています。

ポジティブな環境で努力を重ねた結果
目立つ結果を残せないまま奮闘していた4年目の頃、任せていただいたのが情報漏洩対策について幹部勅命のプロジェクト。さまざまな企画を検討するのですが、担当幹部からなかなかOKをいただけず悔しい思いもしました。けれど、前に進むためにはとにかく頭を動かし、手を動かすことしかありません。
懸命に試行錯誤を重ねる中で、「こういう資料があると便利なのではないか」と多種多様な情報漏洩対策を網羅的にまとめたソリューションマップが、関連会社の方々に非常に高く評価され、所長表彰をいただくことができました。
仕事で成果を挙げられないことに悩みもしましたが、研究所自体は非常に懐が深く、何度もチャレンジすることができるポジティブな環境です。そこで地道に努力を続けたから、大きな成果を生み出せるほど力がつき、それが後の仕事のやりがいにもなっていったんだと思います。

すべての成長の糧は、ここに
妊娠・出産で一時休職した後、約1年半ぶりに研究所へ復帰しました。NTT R&Dは裁量労働制で、育児をしながら働く仲間に理解のある環境なので、出産することや復職することに迷いはありませんでした。復職後は人間の心理特性に関する東大との共同研究に従事。新たな刺激を獲得する中で、研究成果も査読付き論文誌にたびたび採録されるなど、嬉しい結果を残すことができました。その後、NTTグループの事業会社へ一時転籍し、社内のシステムセキュリティ監査制度を立ち上げるプロジェクトのリーダーを任されました。そこでも素晴らしい方との出会いがありました。役員でありながら海外動向を含め積極的に情報収集をし、誰よりも深い洞察力によって的確な判断ができる方でした。どんなに経験があっても、常に新しいことに興味を持ち勉強し続けることの大切さを学びました。また、このとき課長として一つの目標に向かって自分でチームを率いる経験をしたことで、さらに仕事の醍醐味や奥深さを味わうことができたと実感しています。
研究者として、社会人として、そして母親として。私の成長は、これまでの経験が糧となっているのだと思います。

- 千葉 直子
- 2000年入社。現在は社会情報研究所でグループリーダとして活躍すると同時に、2人の小学生の子どもの成長に目を細めるお母さんでもある。
※記事本文中の研究所名や社員の所属組織などは取材時のものであり、旧研究所名の場合がございます。