研究者として
より刺激的なステージへ

Profile
野沢 綸佐
人間情報研究所
キャリア:大学研究室助手→AIスタートアップ企業→NTT R&D
夫婦共働きの中で、適宜分断勤務を取り入れながら育児にも積極的に関わっている。家族との時間を大切にしつつ、研究開発にも力を注ぎ、充実した日々を実現している。
01.世界のライバルと競い合う舞台へ
大学では助手を務めるまで人間の顔領域のCGなど画像処理の研究に没頭していました。研究は楽しかったのですが、次第にもっとスピード感を持って実社会へ応用されていく過程を経験したいと思い、生活面の不安もあったので、AIを活用した企業のDX・業務変革およびAIプロダクト開発を手掛けるスタートアップへ入社します。そこはまさにスピーディーな環境で技術力を発揮する世界でした。ただ世の中が生成AIで盛り上がる中で、自分もLLM開発で世界のライバルが競い合う場所で力を試したい、その気持ちが強くなっていきました。
そんな時に何気なく登録したエージェント経由でNTTのLLM開発に携われるオファーをいただきました。正直に言えば生活や将来設計の面で家族からの反対はありました。しかし高いレベルに身を置き、直近の収益に目を奪われず長期的な挑戦をしたい、トライするなら今しかないという思いで自ら転職の決断をした形です。
02.NTT R&Dだから得られる大きな財産
現在は「tsuzumi」の研究開発グループに所属し、特に視覚言語モデル(VLM)研究開発を担当しています。具体的にはLLMに視覚的な情報を入力して推論させる「見る」機能の開発です。自分のキャリアとしては新しいことへのチャレンジが多い領域ではありますが、「ハイレベルで挑戦的な環境に身を置きたい」「長期的視野で研究開発に臨みたい」「生成AI開発というレッドオーシャンで戦いたい」という願いはすべて叶った環境に進むことができました。
LLM開発の多くはデータ収集やエンジニアリングといった粘り強い作業が重要で、今、ここでそうしたスキルを吸収できていることは私にとって大きな財産です。そして何より、ここでは、自然言語分野のトップ研究者に囲まれ、彼らの知見を集約して安心・安全な純国産LLMを追究することができている。そんな緊張感やわくわく感に格別なものを感じています。
03.能動的な姿勢で研究に向き合える環境
入社以前は少人数で短期的な開発の経験しかなかったので、正直に言えば大きな組織での活動には懸念を抱く部分もありました。しかし実際にNTTで働いてみると、職位ごとの役割や責任がはっきりしているので心理的安全性が高く、自分の裁量で判断できることは積極的に提案できることで、より能動的な研究環境が構築できています。働き方もフルリモートが中心なので、子育てと両立しながら働けたり、自分のペースで研究に専念できます。
今後は、まだまだ周囲のレベルに追いつくためのキャッチアップが必要なため、短期的にはスキル部分での成長を目指し、その上で新たな専門性を確立していきたいです。そして長期的には研究所内に留まらず事業会社や政府機関への出向などグループ外での活動経験も積み、自ら開発した技術が実社会へ大規模に応用されていく過程を担いたいと考えています。
※記事本文中の研究所名や社員の所属組織などは取材時のものであり、
旧研究所名の場合がございます。