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2025年3月までに四年制大学・大学院修士課程・大学院博士課程を卒業(修了)見込みもしくは卒業(修了)済みの方が対象となります。
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社会貢献への大きな視点×個を尊重する研究環境

未来の自動車を実現するために

IoTの時代を迎え、あらゆるモノがネットワークにつながっていく。もちろん自動車もその例外ではない。これからの時代、より安全な走行、より快適な移動に向けて、世界中のすべての自動車がコネクティッドカーとなっていくだろう。
そんな時代を見据え、NTTでは、より安定的に自動車の通信が実現するように研究を重ねている。その中で、自分らしいスタイルを貫き、未来の交通インフラへの貢献をめざしている研究者がいる。

Fake it until you make it !

インドネシア出身で日本の大学院で学び、現在NTTでコネクティッドカーに関する研究を行っているアンダリニ・リドウィナが大切にしていることわざがある。
Fake it until you make it !
日本語にすれば「できるまで、できるフリをしろ!」というような意味だろうか。壁に当たっても足を止めず、研究に向き合っていく彼女の心構えがこのことわざに表れている。
「研究をしていれば、わからないことや知らないことに出会うことがありますが、『わかる(できる)フリ』をしながら研究を進めることも大切です。今はわからないことであっても、理解するために勉強することで知識や視野がどんどん広がっていき、いつか必ず理解できるようになるはず。社会に貢献できる成果を生み出すために、いつもそんな精神で研究に向き合っています」
彼女は現在、コネクティッドカーに向けた通信インフラおよび計算インフラに関する研究開発を行っている。LTE、5G、WLANなど、さまざまな通信インフラの中で、自動車にとって最も適した信頼性を認めるのはどのような形式であり、コアネットワークはどのような部品で構成すれば良いのか。あるいは、低遅延な処理を実現するエッジコンピューティングにはどのような機器を用いて、どのような仕様で構成すれば良いのかなど、コネクティッドカーに関するルーティング部分のバランスを保つために、キリがないと思えるほどの多くのことを検討している。今後、何百万台という自動車がネットワークにつながり、交通インフラに新たな価値を生み出していく中で、どのようにすれば一台一台の自動車にかかる負荷を低減できるのか、研究が進められているのだ。

NTTのためよりも社会のために

コネクティッドカーはこれからの交通インフラを支える重要な装置となる。インターネットにつながり、さまざまな情報を処理しながら走行することで、従来の移動手段という価値にとどまらない新たな価値を自動車にもたらすだろう。そのためには、自動車にとってできる限り負荷をかけずにサーバ機能を持たせたり、アプリケーションが動くようにしたりすることが必要となってくる。
「複数あるアプリケーションの中で、どのようなものが適しているのか。それぞれのアルゴリズムを研究しながら、機器や通信形式との相性も見極めながら、多様な角度から検討を行っています」
自動車に関する研究なので、自動車メーカーや各種ベンダーなど、NTTグループ外との接点も多くあるとアンダリニは話す。そんな時に心がけているのは、次のことだという。
「アプリケーションの検討を行う上では、これまでNTTが検討してきた方式以外の優位性を認める必要がある場合があります。そんな時に思うのは、私は『NTTのためよりも社会のために』研究をしているということです」
これからの社会に貢献できる成果を生み出すために、チームメンバーとディスカッションを重ね、いろいろな技術に触れられることはとても楽しいと話す。今は日本のインフラだけではなく、世界のインフラになるような技術の実現に向けて、日々、研究を重ねているそうだ。

私には私のスタイルがある

大学院までは医療センサーの研究を行っていたので、私にとってコネクティッドカーに関する研究は新しい挑戦でした。入社当時から、NTTという大きなフィールドを持った研究所に入社した以上、それまでの経験を活かしながら、スケールの大きな研究にチャレンジしたいという思いを持っていたので、今取り組んでいる研究は、未来の交通インフラという大きなスコープを見据えて研究に取り組めていて、とてもやりがいを感じています。
また、NTT R&Dというフィールドも、私の研究スタイルにマッチしていると思います。NTT R&Dの中で、私は外国籍でありマイノリティかもしれません。しかし、ここでは一人ひとりの考え方が尊重されるので、それがマイナスになることはありませんし、国籍や性別など誰も気にしていません。もちろん、私には私のスタイルがあるので、同じアイデアを思いついても、伝え方が日本人のやり方と違ったりすることもあります。私は遠慮せず物を言うタイプですが、日本人であれば少し遠慮しながら伝えようとする方が多いかもしれません。しかし、そうした違いはまったく気にならないほど、個人を尊重してくれる環境なので、雰囲気がとても自分に合っていると感じています。
逆に、マイノリティであることがチームにとってのメリットとなることがあります。例えば、私は何かを調べる時、英語で検索して英語の論文を参照することが多いですが、同僚は、日本語の論文を参照することが多く、それぞれの観点が違うため、チームとしての視野が広くなります。私らしい研究スタイル、あるいはチームのメンバーそれぞれの研究スタイルを活かして、これからも安心・安全で便利な交通インフラを実現するために、未来の技術を生み出していきたいと思います。

人間情報研究所 アンダリニ・リドウィナ 2016年入社
家庭では夫と英語で会話し、会社では主に日本語。もちろん母語も堪能というマルチリンガルなアンダリニ。同僚からはニックネームで「リリンさん」と呼ばれている。自分がつくり出したい未来を将来実現できる。今の研究環境にそんな可能性を強く感じ、研究活動にも一生懸命取り組んでいる。

※記事本文中の研究所名や社員の所属組織などは取材時のものであり、旧研究所名の場合がございます。

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