NTT R&Dオープンラボ2017開催レポート

最新研究成果展示の写真

最新研究成果展示

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NTTの各研究所が取り組んでいる「まだ世の中に出ていない技術」や「世界最先端の研究成果」の一端が、学生のみなさんに紹介されました。会場の地下1階イベントホールでは、サービス・ネットワーク・革新の各分野の若手研究者が、パネルやデモ機、説明資料等を用意し、研究の着眼点や目的、苦労した点や成果等を語りました。中には実物大のクルマのシートを設置したブースやライダーのユニフォームを着用して説明するブースも。23のブースは、終日、熱気に包まれていました。

●サービス分野

 チャット内容が盗聴不可能な高機能暗号技術

NTT研究所が開発を進めているビジネスチャットシステムは、3つの独自暗号技術を適用しています。それによって、多人数のエンドツーエンド暗号化によるチャットの送受信と暗号化されたチャット内容の検索、動的なトークメンバの変更を安全かつ効率的に実現できます。

●サービス分野

 国際標準oneM2M™に準拠したIoTデータ交流基盤

従来各サービス内のみで使われていたデータを業界を超えたサービスの間で流通させることで、新しいサービスの構築を容易に実現するIoTデータ交流基盤技術の確立に取り組んでいます。その延長として『人とモノが自律的に協調し社会を動かしていく』IoT社会の実現をめざしています。

●サービス分野

 Corevo-AIに用いられる音声認識技術

NTTでは50年に及ぶ音声研究の成果として世界最高レベルの音声認識技術を有し、その発展および活用のための研究開発を行っています。最先端の多言語音声認識技術と、自然な対話で運転をサポートするAI応用のコンセプトを紹介します。

●サービス分野

 心地よいリビングを演出するロボットデバイス

家庭生活の中心となるリビングに、ロボットデバイスであるanone R-envを置くことで、音声対話を通して気の利いた家電機器の操作を行い居心地の良い空間を演出します。また遠隔コミュニケーションにもanone R-envを活用することで、リビングというシーンに合わせた、より安心感のあるコミュニケーションを実現します。

●サービス分野

 多種デバイス混合による計算環境高速化技術

既存IAアーキテクチャを超える性能実現のため、GPUやFPGAなどの計算デバイス、NVMなどの記憶デバイス、ノード間の低レイテンシ接続技術を組み合わせた、新たなシステム・アーキテクチャを創出します。

●ネットワーク分野

 ディープラーニングを活用したネットワーク異常の早期検知

ディープラーニングを活用して、これまでの閾値ベースでは検知困難だった故障などのネットワークの異常を把握する技術です。

●ネットワーク分野

 アクセスネットワークの多様な要求に応えます

フレッツ光のような高速光通信サービスを提供している伝送装置の作り方を刷新し、帯域・遅延・信頼性をより柔軟に制御できるようにすることで、お客様から求められる多様な要求にアクセスネットワークが対応できるようにしていく取り組みです。

●ネットワーク分野

 Tacit Computing - 分散リソース最適活用技術

多数の人や組織が所有する世界中のあらゆるIoT機器の中から、今あなたにサービスを提供するために必要な機器をネットワークワイドに選び出し、それらの機器を活用してサービスを提供する技術です。

●革新分野

 高精度・高速な単電子操作を実証しました

ナノ(10億分の1)メートルスケールのシリコン微細トランジスタを用いて電子を1個ずつ正確に制御することで、新機能を持つデバイスの実現を目指した研究を進めています。電子を1個ずつ周期的に運ぶ単電子転送素子では、精密測定により高速・高精度動作を実証しました。また、高感度電荷センサにより電子の個数を読み取り、その結果に基づいたフィードバック制御を行う新しい動作の実証も行いました。

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